2015年度臨床研修医が増えました

平成27年度の医師の採用数が厚生労働省から公表されました。
医学部入学定員が平成21年4月に増えたことを受け、
今年の3月に卒業し、研修医となった人たちの数は8244人と、
前年度から452人増えました。
平成16年度に研修医が地域への適正な配置がなされるような
つまり特定の地域に集中しないようにする制度が導入され、
大都市部のある地域以外での研修医採用の割合も増えました。
また、研修先にも変化がでました。
医学部卒業生の研修先は二つあります。
ひとつは「大学卒業生が自身の出身校の大学病院に研修医としての採用」
もうひとつは「厚生労働省からの審査を受けて指定された病院と
研修医の雇用契約による採用」
平成15年では大学病院での採用が72.5パーセントと
全体の4分の3を占めていましたが
平成16年から大幅に減、27年度は臨床研修病院が約58.3パーセント、
大学病院が41.7パーセントになりました。
そもそもどうして臨床研修医が増えないといけないの?と思われた方。
以下、厚生労働省が掲げる医師臨床研修制度の理念を抜粋します。
“臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野に
かかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、
一般的な診療において
頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を
身に付けることのできるものでなければならない”
なんでも一通り見られるような幅広い対応能力を養わないといけない
ということです。
気になった方は、厚生労働省に医師の新臨床研修制度についての
ホームページがありますから、ご覧になってはいかがでしょうか。
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