「英語」共通テスト対策について
みなさん、こんにちは。
ここでは英語のリーディングとリスニングに分けて、共通テストではどのような力が求められるのか、そしてその対策方法を平成30年度の施行調査をもとにお話しします。
リーディングは大問1から6まで全て長文読解が問われます。
求められる力として、ウェブサイトや広告などの資料を見て「情報を読み取る力」やレシピや記事の内容から「思考力」などがあげられます。これらの問題は、解答が複数の英文にまたがっていたり、本文から意見と事実を整理して解答しなければならなかったり、本文中で明確に書かれていないが推測して正解を導かなければいけないなど、高いスキルが求められます。
またブログや記事から「概要をとらえる力」が求められます。状況の流れや筆者の気持ちの変化を上手にとらえる必要があります。
そして一つの問題で、グラフや図表と複数の文書を「整理する力」も求められます。特に数字を多く目にすることになりますが、本文で数字が出てきたらすぐにグラフや図表を確認する必要があります。さらに2つ以上の選択肢を選ぶ問題も出題される傾向にあり、単語、文法、構文ともに理解していないと読むことができません。
では具体的にどのような対策をとれば良いのか見てみましょう。
① 「精読」
リーディング対策で最も重要なのは「精読」です。精読には単語、文法、構文の知識がなければ正確に読むことはできません。そのため、まずは語彙数を増やす、文法を基礎から丁寧にさらう、重要構文をおさえることに注力しましょう。単語は特に「多義語」が要となります。addressのような簡単なようで複数の意味を持つ単語や、howeverやtherefore、in factなどの接続副詞も正確に速く解答するためのワードですのでおさえておきましょう。
② 「英文は左から右へ読む」
He walks in the park with his friends every day.
この文章を訳すと「彼は、毎日、友達と、公園で、散歩をする。」と後ろから訳すことになります。これではたくさんの長文を時間内に解き終えることはできません。英文は左から右に読み進めて理解しましょう。
He / walks / in the park / with his friends / every day.
「彼は、散歩する、公園を、友達と、毎日」と読んでも理解できるはずです。
③ 「英文はイメージで読む」
本文全てを日本語に訳して理解していては問題を解き終えることはできません。読みながら映像を膨らませていきましょう。例えば②の例文なら、「男性が友達と公園を歩く」映像を記憶しておけば良いです。
④ 「時間配分」
一問に対してどれくらいの時間をかけるかは各人の得意不得意で異なります。たくさん出版されている共通テスト対策本などを見てみても、基準となる時間設定は異なります。まずはそれらを参考に設定し、自分なりの解答時間に慣れるようにしましょう。
⑤ 「自己分析=確実に得点が出る分野を知っておく」
たくさんの長文を時間内に正確に解き終えるのが理想ですが、すべてを網羅するのは難しいことです。そこで、練習する中でどの大問、分野なら確実に点数が取れるかを知っておくことが大切です。試験本番で分からない問題に時間をかけるのではなく、確実に点数を取れる問題をおさえて得点につなげましょう。
最後に、得点につなげるための問題文の読み方を見てみましょう。
① タイトルや本文に入る前に書かれた説明文を読み、何についてどんな状況かを把握する。
特にタイトルにはその文章の「目的」が書かれている
② 設問を先読みする
③ 本文を読む
問われていることを意識して本文で答えを見つけにいく
④ 設問を解く
次にリスニングを扱っていきます。
リスニングで大きく求められる力は、「1回の音声で確実に聴き取る力」です。そして発音のバリエーションもアメリカ発音以外にも、イギリス英語やノンネイティブ(英語を母語としない話者)のものが含まれるようになり、「幅広い英語を聴き取る力」もより求められるようになっています。またリーディング同様に、イラストやグラフ、図表が課されており、日常会話や数字などを聴き取る力のほかに、「文法力」が重要となります。
具体的な対策を見ていきましょう。
① 「状況に合わせた表現を覚える」
会話の状況がレストランなのか天気、道案内なのかでそれぞれのシーンで決まった慣用表現があります。
それらの表現は確実に習得しましょう。
② 「数字の表現を覚える」
グラフや図表では数字の聴き取りが多く出題されます。日付、西暦、時刻、割合、分数、電話番号などの表現を身につけましょう。
③ 「それぞれの意見を把握する」
複数人の会話で意見が分かれる状況が出題されます。誰がどのような意見かをメモを取り整理して聴き取る必要があります。
④ 「音読」
聴き取れなかったところはスクリプトを見て、まずは音読をします。その後文章を指で追いながら音声を聴き、聴き取れていなかったところをチェックします。(音の脱落や連結部分を意識してチェック)音声を何度も声に出して真似をします。音声と同じ速度で言えるようになったら、暗記するまで声に出して覚えましょう。
最後に、得点につなげるための解答方法、聴く上での注意点を見ていきましょう。
① 英文が流れる前の説明文が流れている間に、問題用紙の問題(イラストや図表など)を先読みする。
② どんな質問がくるか予想しながら本文を聴く。
長くなりましたが、この記事が少しでも不安に感じている受験生のお役に立つことを願っています。
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